子どもの皮膚発疹にはどんな種類があるのか?
発疹は皮膚に赤い斑点や腫れが多数現れる状態を指します。子どもに発疹が出ることは比較的よくあることで、多くは危険ではありません。症状の形・出現部位・広がり方から原因を推測でき、小児科医の指導のもと自宅で対処できるケースがほとんどです。以下では、子どもに多く見られる代表的な発疹を種類ごとに解説し、予防や対処のポイントを紹介します。
刺激性おむつ皮膚炎(おむつかぶれ)
おむつが濡れた尿や便と長時間接触し、さらにサイズが合わない・締め付けが強い場合に起こります。皮膚が赤く腫れ、ぷくっとした発疹が現れます。対策は、こまめにおむつを替えること、無香料・無着色のウェットティッシュを使用すること、そして亜鉛酸化物入りクリームで皮膚にバリアを作ることです。症状が改善しない、広がる、またはかゆみが強い場合は小児科へ相談してください。
アレルギー性接触皮膚炎
アレルゲンに皮膚が触れた後、48〜72時間ほどしてからかゆみを伴う赤い水疱ができ、破れた後にかさぶたが形成されます。代表的なアレルゲンは、クロメート(革靴)、ニッケル(アクセサリーやベルトバックル)、ゴム製品(ゴム風船、伸縮性素材)、新米抗菌剤(ネオマイシン)を含む軟膏や目薬、化粧品、石鹸、染料などです。治療は、冷水で洗い流す、ヒドロコルチゾン軟膏やカラミンローションで鎮静させ、原因物質を避けることです。再発や症状悪化が続く場合は小児科医に連絡しましょう。
アトピー性皮膚炎(湿疹)
遺伝的素因があり、花粉症や喘息を持つ子どもに多く見られます。皮膚が乾燥し、赤くかゆい発疹ができ、鱗状になったり、ひび割れや滲出液が出ることがあります。化学刺激物への接触でも悪化します。放置すると成人まで続く慢性状態になることがあります。保湿とステロイド外用薬で炎症を抑え、かゆみを軽減させることが基本です。
水痘(水ぼうそう)
水痘帯状疱疹ウイルスが原因で、主に1歳から10歳の子どもに発症します。最初の症状はかゆみを伴う赤い斑点で、中心がへこんだ形になります。頭皮と胴体に先に現れ、次第に腕・脚・顔・口・鼻へ広がります。かゆみを掻くことで二次感染が起こりやすくなります。ワクチン接種済みの子どもは症状が軽く、発疹数も少なくなる傾向があります。ほとんどは自宅で経過観察で済みますが、症状が重い場合は小児科受診が必要です。
蕁麻疹(じんましん)
皮膚に赤やピンク色の膨らんだ斑点が急に現れ、数分から数時間で消えることが特徴です。足・手・口・目・性器などに腫れが伴うこともあります。急性(6週間未満)と慢性(6週間以上)に分類され、原因は薬剤、ストレス、特定の食べ物、虫刺され、花粉、カビ、環境要因、感染など多岐にわたりますが、90%は原因不明(特発性)です。対処法は、冷たい入浴や休養、抗ヒスタミン薬の服用です。呼吸困難や飲み込み困難、意識が朦朧とする場合は緊急医療(119)を呼んでください。
