子どもの下痢の原因と対策
子どもが下痢になると恥ずかしい思いをするかもしれませんが、軽視できない症状です。通常は数日で治まりますが、1日あたり3回以上の水様便が続くと、数時間で脱水症状に陥り危険です。長期間続く下痢は、より深刻な健康問題のサインでもあります。子どもの下痢の主な原因を知っておくことで、適切な対処が可能になります。
種類
子どもの下痢は急性と慢性に分けられます。急性下痢は4週間以内に収まるもので、細菌、ウイルス、寄生虫、食物不耐症、薬剤の影響など一時的な感染が原因です。慢性下痢は4週間以上続き、過敏性腸症候群などの長期的な疾患が背景にあります。子どもは急性下痢を経験することが圧倒的に多いです。
細菌感染
汚染された食べ物や水を摂取した際に起こります。代表的な細菌はカンピロバクター、サルモネラ、志賀菌、そして大腸菌(E. coli)です。特にE. coliは乳幼児に重症化しやすく、嘔吐や激しい腹痛を伴うことがあります。生肉を十分に加熱し、手洗いなどの衛生習慣を徹底することでリスクを減らせます。
ウイルス感染
ウイルス性胃腸炎(いわゆる「胃腸風邪」)が急性下痢の主な原因です。特にロタウイルスは5歳未満の子どもに最も多く感染し、冬から春にかけて保育園や幼稚園で急速に広がります。症状は水様便が3~9日続くことが多く、米国疾病予防管理センター(CDC)はロタウイルスワクチン接種を推奨しており、重症例の約98%を予防できます。
食物不耐症・アレルギー
下痢が散発的で数週間以上続く場合は、食物不耐症やアレルギーが疑われます。乳糖不耐症は子どもに多く、乳糖を分解する酵素ラクターゼが不足しているため、乳製品摂取後に腹痛・膨満感・下痢が起こります。症状の程度は酵素活性の低さにより異なります。
寄生虫感染
ジアルジア、エンテロメーバ・ヒストリカ、クリプトスポリジウムなどが下痢を引き起こします。汚染された水や食べ物を介して体内に侵入し、消化管に定着して2週間以上続く水様便を生じます。保育園やプール、ウォーターパークでの感染が多く、衛生管理と安全な飲料水の確保が予防策です。
注意点
原因に関わらず、子どもの下痢は脱水症状を伴う危険な病気です。脱水が進むと3日以内に命に関わることがあります。以下のサインに注意してください。
- 口が乾く、粘り気がある
- 泣いても涙が出ない
- 目がくぼむ、頭頂部のくぼみが沈む
- 12時間以上尿が出ない
- 皮膚が冷たく、乾燥している
- だるさ、疲労、めまいがある
脱水症状が見られる、または下痢が24時間以上続く場合は速やかに医師の診察を受けてください。
