小児リウマチ疾患とは

リウマチ学は関節、軟部組織、結合組織を研究する医学分野です。小児リウマチ疾患は、子どもの関節や関節周囲組織に影響を及ぼす疾患の総称で、成人の関節炎に相当します。

幼年性特発性関節炎 (Juvenile Idiopathic Arthritis)

慢性的に関節炎が持続する疾患で、原因は不明です。罹患率は10万人あたり100人未満と稀で、遺伝性はありません。症状はタイプにより異なり、関節の腫れ・痛み、可動域制限などが見られます。

全身性エリテマトーデス (Systemic Lupus Erythematosus)

自己免疫疾患で、体全体の臓器や関節を攻撃します。年間100万人あたり5人程度の稀な疾患です。関節痛や皮膚の紅斑・潰瘍が主な症状で、感染性はありません。

川崎病 (Kawasaki Disease)

1967年に日本の小児科医・川崎富作により報告された疾患で、発熱、皮疹、結膜炎、口腔粘膜の紅斑などの症状が現れます。心臓の冠動脈瘤を伴うことがありますが、遺伝性はなく、感染症が関与していると考えられています。適切な治療により完治が期待できます。

ライム関節炎 (Lyme Arthritis)

ダニに刺されることで感染するライム病の一形態で、関節炎が主症状です。中枢神経系や心臓、眼にも影響を及ぼすことがありますが、遺伝性はなく、感染はダニ咬傷のみです。抗生物質で治癒します。

ベチェット病 (Behçet's Disease)

1937年に報告された全身性血管炎で、口腔や性器の潰瘍、眼の炎症、関節痛、皮膚病変、血管障害、神経症状が再発的に現れます。中東やアジアで多く見られ、男女差はほとんどありませんが、男性の方が重症化しやすいです。原因は不明ですが遺伝的素因が疑われます。完治は難しいものの、適切な治療で寛解が得られます。

子供の健康 - 関連記事