月経が来ない原因と正常かどうかの判断
月経が来ない(無月経)にはさまざまな原因があります。多くの場合、月経が止まるのは妊娠や出産後の一時的な変化など、自然で予測できるものです。しかし、時には健康上の問題を示すサインでもあります。以下に主な原因を紹介し、医師の診察が必要かどうかの目安を示します。
生殖系に関わる原因
妊娠:最も一般的な無月経の原因です。出産後や流産後は、体が元のサイクルに戻るまでに数か月かかることがあります。年齢が若く栄養状態が良好なほど回復は早く、出産回数や授乳の有無により回復期間は変わります。
子宮全摘出術(子宮摘出)や更年期:子宮が取り除かれた場合や、自然に卵巣機能が低下する更年期でも月経は停止します。
ホルモン異常による原因
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS):過体重、過剰な体毛、ホルモンバランスの乱れが特徴で、月経不順や無月経を引き起こします。
甲状腺機能異常や下垂体腺腫:甲状腺が過活動または低活動、または下垂体腺に腫瘍があると、ホルモン分泌が乱れ月経が止まります。
早発更年期:40歳未満で卵子の減少が進むと、自然に月経が停止します。
ストレス
精神的・身体的ストレスは視床下部に影響し、性ホルモンの分泌を抑制します。過度の運動や摂食障害による急激な体重減少も同様です。ストレスが解消されれば、月経は通常回復します。
薬剤の影響
ホルモン避妊薬(ピル、パッチ、子宮内避妊具など)は月経を抑制します。使用中止後も、正常なサイクルが再開するまでに数か月かかることがあります。
抗うつ薬、降圧薬、化学療法なども月経停止の副作用として報告されています。
構造的異常
先天的に子宮・卵巣・膣が欠損している場合、月経は起こりません。
子宮筋腫の手術や帝王切開の瘢痕が子宮内膜を損傷し、正常な月経が妨げられることがあります。
膣の閉鎖や子宮頸部の膜が存在するなどの解剖学的異常も月経停止の原因となります。
無月経の原因が分からない、長期間続く、または他の症状(体重急変、強い腹痛など)を伴う場合は、早めに産婦人科医の診察を受けましょう。
