子宮筋腫が縮小した後はどうなるのか?
子宮筋腫(レイオミオーマ)は、子宮の筋層にできる良性腫瘍で、30〜50歳の女性に多く見られます。治療法としては薬物療法、血管塞栓術、超音波治療などがありますが、これらは筋腫を縮小させることが目的です。本稿では、縮小治療後に起こり得る変化について解説します。
瘢痕(硬化)
子宮筋腫を縮小させる治療(血管塞栓術や超音波療法)では、腫瘍への血流が遮断され、腫瘍は死細胞の硬い塊(瘢痕)に変わります。この瘢痕は元の筋腫よりはるかに小さくなりますが、完全に消えることはなく、子宮内膜に残ります。医学的には「透明硬化(hyaline sclerosis)」と呼ばれ、治療後に頻繁に観察されます。
再発(リバウンド)
経口避妊薬やホルモン療法は、筋腫のサイズを一時的に縮小させることがありますが、全ての患者に効果があるわけではなく、薬の使用をやめると元の大きさに戻ることが多いです。
新たな筋腫の発生
血管塞栓術や超音波療法は既存の筋腫を縮小させますが、瘢痕化していない子宮組織に新たな筋腫が発生する可能性があります。新たな筋腫ができた場合は、再度治療が必要です。根本的に新たな筋腫の発生を防ぐ唯一の方法は、子宮全摘出(子宮全摘)です。
治療後の留意点
治療効果が現れるまでには数日から数週間かかります。その間は痛みや出血などの症状が出ることがあります。瘢痕は永久的で、元の筋腫サイズの約50〜60%までしか縮小しません。
