両側乳房切除術(予防的二側乳房切除)の定義と概要

定義

乳房切除術は、乳がんがある乳房を外科的に除去する手術です。両側乳房切除術(bilateral mastectomy)は、左右両方の乳房を同時に取り除くことを指します。乳がん遺伝子(BRCA1/BRCA2)を保有していることが判明した女性や、既に一方の乳房で乳がんを経験した女性が、将来の発症リスクを低減する目的で予防的に行うことがあります。

目的

予防的両側乳房切除術では、可能な限り乳腺組織を全て除去し、乳がんの新たな発症や再発を防ぐことが目的です。

手順

皮膚は保存し、乳腺組織や皮下脂肪を除去します。術後は形成外科医が再建手術を行い、患者自身の下腹部から採取した組織やシリコン/生理食塩水インプラントで乳房の形状を再構築します。

事実

外科医が可能な限り多くの乳腺組織を除去しても、完全にすべての組織を取り除くことは難しく、残存した微小な乳腺組織が将来的にがん化するリスクはごく低いですがゼロではありません。

対象者

両側乳房切除術を受ける女性は大きく二つに分けられます。

  • 一方の乳房で乳がんを経験し、対側乳房を予防的に切除する「対側予防的乳房切除」。
  • 家族歴や遺伝子検査(BRCA1/BRCA2)により、乳がんリスクが極めて高いと判断された女性。これらの遺伝子保有者は乳がん発症率が約85%に達します。

また、乳がんへの強い不安から予防的に手術を選択するケースもあります。

有効性

予防的両側乳房切除術は乳がんのリスクを98〜99%低減させると報告されており、非常に高い効果が期待できますが、100%の保証はありません。

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