嚢胞と子宮筋腫の違いとは
嚢胞の定義
嚢胞は液体で満たされた嚢です。固体ではなく、液体だけが入っています。液体と固体が混在する場合は「嚢胞性・固体性」と呼びます。
子宮筋腫の定義
子宮筋腫は子宮の筋層(平滑筋)にできる良性腫瘍です。筋組織は固体であるため、筋腫は基本的に固体です。変性が進むと嚢胞様の部分ができることがあります。
子宮筋腫の主な発生部位
子宮筋腫は子宮の3層のいずれかに発生します。
- 内側の子宮内膜層(内膜筋腫)
- 中間の筋層(筋層筋腫)
- 外側の漿膜下層(漿膜下筋腫)
子宮内の嚢胞
小さな嚢胞は子宮内膜層や筋層にできることがあります。これらは子宮腺筋症など他の疾患に伴うことが多く、筋腫とは異なります。子宮腺筋症は子宮内膜が筋層に侵入して増殖する状態です。
超音波検査での見え方の違い
超音波は嚢胞と筋腫の評価に用いられます。嚢胞は液体が音を通しやすく、後方の組織が明るく映ります(エコー増強)。一方、筋腫は固体で音を減衰させ、影ができて後方が見えにくくなります(エコー減衰・陰影)。
いずれも良性で症状が出ないことが多いですが、サイズや位置によっては月経痛や不妊の原因になることがあります。診断や治療は専門医と相談してください。
