閉経後に子宮から出血することはありますか?

閉経は、女性が卵子の排卵を止め、月経がなくなる時期です。多くの女性はこれで子宮からの出血は完全に終わったと考えますが、実際には閉経後にも出血が起こることがあります。閉経後出血(post‑menopausal bleeding、PMB)の原因はさまざまで、軽度のホルモン調整で済むものから、手術が必要な重篤なものまであります。

ホルモン補充療法(HRT)

閉経後にホルモン補充療法を受けている女性は、ホルモンの変動に伴い出血が起こりやすくなります。月経が完全に止まってから6か月~1年以内に出血が見られた場合は「異常出血」とみなされます。ホルモン投与開始から1年未満の女性は、数か月から1年程度経過観察し、ホルモンバランスが安定すれば出血は自然に止まります。

子宮内膜の過剰増殖

閉経後でも子宮内膜は一定の成長を続けます。特にホルモン補充療法を受けていると、内膜が過剰に肥厚することがあります。肥厚した内膜は出血を引き起こすことがあり、場合によっては子宮がんの前兆となることもありますが、必ずしもがんと結びつくわけではありません。

子宮内の異常増殖(ポリープ・筋腫)

閉経後の出血は、子宮内にできたポリープや筋腫が原因になることがあります。軽い点状出血や「染み」程度の出血はポリープを示唆し、比較的大量の出血は筋腫が関与している可能性があります。超音波検査でポリープや筋腫の有無を確認します。

子宮(子宮体)がん

閉経後に出血がある場合、子宮体がんの可能性も考慮しなければなりません。出血に加えて膣分泌物の増加や骨盤部の痛みがある場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。子宮内膜生検でがん細胞の有無を調べ、超音波で腫瘍の有無を確認します。

治療法

最も一般的な治療はホルモン補充剤の調整です。別の製剤に変更したり、用量を増減するだけで出血が止まることがあります。ホルモンを使用していない場合は、原因特定のためにさらなる検査が必要です。子宮内膜の状態を詳しく見るために子宮鏡下超音波(ソノヒステログラフィー)や、重度の出血がある場合は子宮掻爬術(D&C)を行うことがあります。

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