閉経期に見られる血餅(血液凝固)の特徴と対処法
通常の血餅
多くの女性は月経時に小〜中サイズの血餅ができることがありますが、これは正常であり心配は不要です。血が体外にすぐに流れ出さないようにタンポン等で血液がブロックされると、血が凝固しやすくなります。血液が明るい赤色で排出される場合は出血が現在進行中で、暗く黒い色になると体内で血餅ができてから排出されたことを示します。
閉経前期(ペリメノポーズ)
閉経は月経が完全に止まった状態を指しますが、その前に「閉経前期(ペリメノポーズ)」があります。この期間中も血餅は頻繁に見られ、通常の月経と同様の性質です。
子宮の変化
ペリメノポーズの間に子宮に変化が起こることがあります。代表的なものは子宮筋腫、ポリープ、子宮肥大です。子宮筋腫は良性の腫瘍で一般的に見られ、ポリープは子宮内にできる増殖物で血液が滞留し血餅ができやすくなります。妊娠回数が多いと子宮が大きくなり、血液が子宮内にたまりやすくなることもあります。
子宮内膜症(エンドメトリオシス)
子宮内膜症の患者の約30〜40%が異常出血や血餅を経験します。子宮内膜組織が卵管内にできることで出血が異常に起こり、月経間に血餅ができることがあります。生命に危険はありませんが、日常生活での不快感の原因となります。
ホルモン補充療法(HRT)
ペリメノポーズ症状の短期緩和に用いられるホルモン補充療法では、ホルモンバランスの変化により子宮内で血餅ができやすくなることがあります。血餅が頻繁にできる場合は投薬量の調整が必要です。また、HRTは肺血栓や眼球内血栓のリスクも伴います。
