若い女性における血栓リスク

生殖年齢の女性で血栓ができやすい主な原因は、ホルモンバランスの乱れです。閉経過渡期(更年期前)でもエストロゲンが残っているため、同様のリスクが見られます。以下に、血栓を伴うことの多い代表的な疾患を紹介します。

子宮内膜症 (Endometriosis)

子宮内膜が子宮外に増殖する疾患です。卵巣や子宮外壁、腹部、直腸、骨盤内膜、腸などに内膜組織が付着し、月経周期と同様に出血・腫脹を繰り返します。異常出血が血栓の原因になることがあります。

子宮筋腫 (Uterine Fibroids)

子宮壁の平滑筋からできる良性腫瘍で、サイズは数ミリから数センチまでさまざまです。30歳以上の女性の約20%に見られ、主な症状は過多月経と血栓です。

子宮ポリープ (Uterine Polyps)

子宮内膜から伸びる球状の良性腫瘍で、サイズはヒマワリの種くらいからゴルフボール大まであります。エストロゲンに敏感で、不規則出血や血栓、時に不妊を引き起こします。

流産 (Miscarriage)

妊娠20週未満で自然に妊娠が終了することを指します。ホルモン異常、感染、子宮異常、免疫異常、糖尿病などが原因となり、出血や血栓を伴うことがあります。

過多月経 (Heavy Menstrual Period / Menorrhagia)

月経が10日以上続き、血液量が多く血栓が混じる状態です。ホルモンバランスの乱れ、子宮筋腫、閉経過渡期、視床下部機能不全などが主な原因です。疲労や貧血を伴うことがあります。

これらの状態は早期発見と適切な治療で血栓リスクを低減できます。異常出血や血栓を感じたら、産婦人科専門医に相談しましょう。

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