ダウン症候群の妊娠に関する事実

ダウン症候群とは

ダウン症候群は「トリソミー21」とも呼ばれ、21番染色体が1本余分に存在する先天性疾患です。米国では毎年約6,000人の新生児がダウン症候群で生まれ、最も頻度の高い出生異常とされています。余分な染色体は受精前に卵子または精子に形成され、受精後はすべての細胞にコピーされます。

母親の年齢が上がるほどリスクは高まります。20歳の女性のリスクは約1/1,600ですが、45歳になると約1/30に上昇します。妊娠自体の症状は他の妊娠と変わりません。診断は出生前検査または新生児の検査で行われます。

超音波検査

妊娠初期(第一トリメスター)に産科医は超音波検査を実施します。超音波技師は胎児の首の後ろの皮膚(頸部皮膚皺)を観察し、ダウン症候群の兆候があるかどうかを評価します。

血液検査

第一トリメスターでは母体血中の特定タンパク質濃度を測定し、第二トリメスターでは胎児の脳・血液・脊髄・羊水から分泌される物質(クアッドマーカー)を調べます。また、トリプルスクリーン検査でα-フェトプロテインやヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)のレベルも評価します。

羊水検査(アミノセンテシス)

超音波や血液検査で異常が疑われた場合、医師は羊水検査を提案することがあります。母体子宮から羊水を採取し、染色体異常の有無を詳しく調べます。

絨毛採取検査(CVS)

染色体異常を早期に確認する別の方法として、胎盤に付着した絨毛組織のサンプルを採取し分析する絨毛採取検査があります。妊娠10〜12週頃に実施されます。

検査の精度と限界

いずれの検査も100%の正確性は保証できません。偽陽性(実際にはダウン症候群でないのに陽性と出る)や偽陰性(実際にダウン症候群であるのに陰性と出る)の可能性があります。検査結果はあくまでリスク評価であり、最終的な診断は出生後の確定検査で行われます。

まとめ

ダウン症候群のリスクは母体年齢と強く関連していますが、超音波・血液・羊水・絨毛採取といった複数の出生前検査により、早期にリスクを評価することが可能です。検査結果は完全ではないため、医師と十分に相談し、必要に応じて追加検査や遺伝カウンセリングを受けることが重要です。

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