閉経期に現れる主な症状と対処法
閉経とは、月経が永久に止まることを指します。女性が加齢に伴い卵巣のエストロゲンとプロゲステロンの分泌が徐々に減少し、最終的にこれらのホルモン濃度が閉経前の約10分の1になるまでに至ります。閉経は主に50歳前後の女性に起こり、ホルモン変動に伴う身体的・精神的な不快感が現れます。
ホットフラッシュ(ほてり)
ホットフラッシュは閉経初期に最も一般的に見られる症状です。突然、顔や胸、腕、手など全身が熱くなる感覚が数秒から数分続きます。発作中に心拍が速くなることや、発作後に寒気を感じることもあります。
月経不順
閉経が近づくと月経周期に変化が現れます。生理間隔が短くなったり長くなったり、出血量が増えたり減ったり、期間が短くなったり長くなったりします。40代後半から50代前半の女性は、これらの変化に注意し、閉経の兆候と考えることが重要です。
夜間の発汗(ナイトスウェット)
ホットフラッシュと同様に、夜間に大量の汗をかくことがあります。寝ている最中にシーツがびしょ濡れになり、肌がべたつき、心拍が上がります。これはホルモンレベルの変動が視床下部の体温調節機能を乱すためです。
気分の変動
閉経期にはイライラや涙もろさ、落ち込みといった気分の変動が頻繁に起こります。これらはホルモン変化や他の閉経症状、あるいは閉経そのものへの心理的反応が影響しています。経口ホルモン療法で改善する場合もありますが、うつ症状が主因の場合は別の対処が必要です。
膣の乾燥
エストロゲンが減少すると膣粘膜の粘液分泌が減り、膣が乾燥し、粘膜が薄くなります。その結果、かゆみや性交時の不快感、痛みが生じます。エストロゲン補充療法が有効とされています。
