閉経後の出血:原因と対策
閉経後の出血
閉経が始まると月経は止まりますが、閉経後に出血がある場合は異常です。ほとんどは良性ですが、稀に癌が原因になることもあります。
閉経の段階と出血
閉経は、過渡期(ペリメノポーズ)、閉経期、閉経後期の3段階に分かれます。過渡期はエストロゲンの変動が大きく、不規則な月経が見られます。閉経期になるとエストロゲンが減少し月経は止まりますが、軽い出血が起こることがあります。閉経後期は12か月連続で月経がない状態です。この段階でもエストロゲン低下に伴い、子宮や膣から出血することがあります。
ホルモン補充療法(HRT)
更年期症状(ほてり、発汗、気分変動、睡眠障害など)を和らげるために医師はホルモン補充療法を提案することがあります。エストロゲンとプロゲステロンを補うことで症状は改善しますが、子宮内膜が過形成し、エストロゲンが低いために内膜が完全に剥がれず、散発的な出血や点状出血が起こることがあります。
萎縮による出血
閉経後、子宮や膣の粘膜が薄くなります。粘膜が薄くなると血管が脆くなり破れやすくなります。子宮萎縮の場合は血管が自然に破裂し、周期的な膣出血が起こります。膣萎縮(萎縮性膣炎)では膣が乾燥・炎症を起こし、性交時に出血や刺すような痛みを訴えることがあります。
子宮の異常増殖
閉経後に問題になる子宮の増殖としては、子宮ポリープが最も一般的です。ポリープは子宮内膜から突き出した球状の腫瘍で、サイズは数ミリからゴルフボール大までさまざまです。症状としては、閉経後の膣出血や軽い点状出血があります。
その他の考慮点
稀に、卵巣嚢胞、子宮筋腫、子宮頸部・子宮・卵巣癌が出血の原因になることがあります。閉経後の出血は通常は少量で点状ですが、量が多い、疼痛を伴う場合はすぐに医師に相談してください。早期の診断・治療が重要です。
