閉経期の異常出血と点状出血
閉経が始まると、以前はカレンダーで予測できた月経が不規則になり、出血のパターンは人それぞれです。ある女性は周期が減り、出血が短く軽くなって最終的に止まりますが、別の女性は大量出血や血塊が混じる恐ろしい出血に悩まされることがあります。この記事では、閉経期に起こり得る「異常出血」と「点状出血」の違いや、対処法について解説します。
正常な変化
『The Menopause Book』の著者Pat WingertとBarbara Kantrowitzによると、閉経期の約90%の女性が月経の変化を経験します。期間が飛び飛びになる、出血量が増減する、2日未満または4日以上続く月経などは一般的です。月経周期は21〜23日から徐々に伸び、最終的には永久に止まります。
異常とみなすべきサイン
以下のような出血がある場合は、必ず医師の診察を受けましょう。
- 血が噴き出すように大量で、血塊が混じる
- 連続7日以上続く出血
- 周期が21日未満で次の月経が始まる
- 月経間や性交時・性交後の出血・点状出血
- 最大吸収量のタンポやナプキンを2時間ごとに交換しなければならないほどの出血
- 月経が止まってから1年経っても出血が続く場合
主な原因
ホルモンバランスの乱れが最も一般的です。閉経期にエストロゲンは分泌され続けても、プロゲステロンが減少すると子宮内膜が過剰に増殖します。逆にエストロゲンが減少すれば、膣や子宮内膜が薄くなります。ホルモン補充療法や経口避妊薬による「撤退出血」もあります。その他、感染症、甲状腺・肝機能障害、ポリープ、嚢胞、筋腫、特定の薬剤、婦人科がんなどが異常出血の原因となります。
診断の流れ
医師は出血の頻度、色、持続時間、血塊の有無を質問し、血液検査や身体診察を行います。必要に応じて以下の検査が実施されます。
- 子宮内膜生検:カテーテルで子宮内膜の組織を採取
- 子宮鏡検査(ソノヒステログラフィー):子宮内に液体を注入し画像を撮影
治療法
出血コントロールにはホルモン療法が有効ですが、効果が現れるまで数か月かかることがあります。ポリープや嚢胞が原因の場合は外科的に除去します。がんが疑われる場合は専門医と治療方針を相談してください。性交時のみ出血がある場合は、局所用ホルモン療法や潤滑剤・保湿剤の使用を検討します。
