FSH(卵胞刺激ホルモン)の概要と検査の意義
FSHとは何か
FSH(卵胞刺激ホルモン)は、下垂体前葉から分泌されるホルモンで、男女の生殖機能を調節します。女性では卵胞の成熟とエストラジオール産生を、男性では精子の形成を促進します。FSH測定は不妊症や思春期の遅延・早熟、下垂体疾患の評価に利用されます。
FSHの主な役割
- 女性:月経周期前半に卵胞の成長を刺激し、エストラジオールの産生を促す。
- 男性:精巣での精子形成を促進する。
女性における異常FSH値
FSHが高値を示す場合、卵巣機能不全(先天性欠損、自己免疫疾患、放射線・化学療法)や甲状腺疾患、多嚢胞性卵巣症候群、卵巣腫瘍、副腎疾患が考えられます。低値は、過剰なエストロゲンやホルモン補充療法が原因になることがあります。
男性における異常FSH値
高いFSHは染色体異常や性腺欠損、精巣の発育不全を示すことがあります。また、自己免疫性疾患、外傷、放射線、ウイルス感染、化学療法、胚細胞腫瘍などによる精巣不全でも上昇します。低いFSHはホルモン治療や経口避妊薬の影響で見られます。
FSH値が変動する原因
以下の薬剤はFSH測定結果に影響を与えることがあります。
- 上昇させる可能性がある薬:レボドパ、クロミフェン、シメチジン、ジゴキシン。
- 低下させる可能性がある薬:ホルモン補充療法、フェノチアジン系薬剤、経口避妊薬。
