ボトックス治療と梨状筋症候群について
概要
梨状筋症候群(PMS)は、臀部・股関節・骨盤の筋肉が痛む筋膜性疼痛症候群です。原因ははっきりしておらず、主に女性で転倒や臀部への外傷をきっかけに発症することが多いとされています。痛みは臀部や股関節から脚にかけて放散し、足先まで及ぶことがあります。
ボトックス治療
Wake Forest大学のマーティン・チャイルダーズ博士は、梨状筋症候群の治療法としてボトックス(ボツリヌス毒素)を検討しています。ボトックスは主に美容分野で顔のしわ治療に使われますが、筋肉を一時的に麻痺させることで痛みを軽減する目的で、筋肉痛や痙攣の治療にも応用されています。
副作用
ボトックスは痛みを引き起こす神経終末の伝達を遮断するため、致命的なリスクは低いとされています。ただし、注射後にインフルエンザ様症状(筋肉痛、頭痛、めまい、発熱、寒気、腹痛など)が現れることがあります。
症状
梨状筋症候群の特徴的な症状は、背骨の根元と臀部の中間にある圧痛点での深い鈍痛です。この部位を押すと痛みが増強し、脚や足先に放散してしびれや灼熱感、冷感を伴うことがあります。
代替治療
ボトックスは FDA の承認外使用(オフラベル)に該当します。まずは筋肉への電気刺激、局所麻酔薬やステロイドの注射といった保存的治療が推奨されます。これらで症状が改善しない場合に、ボトックス注射が検討されることがあります。
