月経痛の和らげ方
月経痛は多くの女性が経験する一般的な症状です。医学的には「原発性月経痛(dysmenorrhea)」と呼ばれ、生理開始と同時に痛みが出て、通常は3日間続きます。痛みの程度は人それぞれで、日常生活に支障をきたすこともあります。
痛みの原因
- 子宮内膜が分泌するプロスタグランジンという化学物質が、子宮筋を収縮させます。プロスタグランジンが多いほど、強い収縮と痛みが起きやすくなります。
- 大量出血があると、下痢・嘔吐・頭痛などの症状も同時に起こりやすく、これもプロスタグランジンが関与しています。
- 以下のような疾患は月経痛の原因となり、医師の診察が必要です。
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 卵巣嚢胞
- 子宮頸部狭窄
月経痛が起きやすい人
- 11歳未満で初経を迎えた女性
- 生理期間が5日以上続く女性
- 肥満または過体重の女性
- 喫煙・飲酒習慣のある女性
- 出産経験がない女性(出産後に症状が改善するケースが多い)
一般的な鎮痛薬
- 主にNSAID(非ステロイド性抗炎症薬)が用いられます。代表的な薬はナプロキセン(例:アレーヴ)やイブプロフェン(例:アドビル)です。
- 医師は生理開始の約2日前からNSAIDの服用を勧めることが多く、炎症を抑えて痛みを軽減します。
- 個人差があるため、効果が不十分な場合は別の鎮痛薬へ変更することがあります。
自然療法・生活習慣の工夫
- 腹部や骨盤に温熱を与える(ホットパッドや温かいタオル)
- 背中や下腹部をマッサージする
- 生理開始直後に軽い運動を行う
- 低脂肪のベジタリアン食を心がける
- ビタミンB1(チアミン)を1日約100 mg、カルシウムを1,200 mg摂取すると痛みが軽減されるという研究結果があります。
