FSH(卵胞刺激ホルモン)の副作用と注意点
概要
不妊治療の一環として、卵胞刺激ホルモン(FSH)の注射が処方されることがあります。FSHは軽度の副作用が多いものの、アレルギー反応や医師の管理なしで使用した場合、重篤な副作用が起こる可能性があります。
FSHとは
FSHは下垂体から自然に分泌されるホルモンで、男性では精子生成、女性では卵巣からの卵子放出に重要な役割を果たします。
使用目的と効果
不妊治療で妊娠が困難なカップルに対し、女性の卵巣が通常より多くの卵子を成熟・放出できるようにするために投与されます。主な治療例は体外受精(IVF)や子宮内人工授精(IUI)です。
適応と留意点
FSH投与前には必ず身体検査を受け、年齢・既往歴・現在の健康状態を医師が評価します。44歳以上の女性には推奨されません。卵子の質が低下し、ホルモンへの反応が弱くなるためです。
主な副作用
- 乳房の圧痛、腹部膨満感、疲労感、イライラ、頭痛、気分の変動、注射部位の発疹
- 多胎妊娠のリスク増加(流産や早産の可能性が高まります)
- 稀に卵巣過剰刺激症候群(OHSS):卵巣が腫れ、腹部膨満、吐き気、下痢、満腹感などが現れます
注意喚起
医師の管理下でのみ使用してください。自己判断での投与は、多胎妊娠・流産・早産などのリスクを高めます。
腹部の膨張、嘔吐、下痢などの症状が出た場合は、速やかに医師に連絡し、血液検査等の評価を受けてください。
