閉経後に現れるPMS様症状と対策

閉経を迎えると月経は止まり、通常は月経前症候群(PMS)は起こりません。しかし、閉経期にPMSに似た症状を経験する女性がいます。本記事では、誤解や原因、対処法についてわかりやすく解説します。

誤解

閉経後も定期的にPMSが起こると考える人がいますが、PMSは卵子の排卵とホルモン変動(エストロゲン・プロゲステロン)のサイクルに伴って起こります。閉経により月経が止まれば、自然なPMSはなくなります。ただし、ホルモンバランスの変化や薬剤の影響で、PMSに似た症状が出ることがあります。

症状

米国産科婦人科学会(ACOG)によれば、PMSの症状は大きく身体的症状と情緒的症状に分かれます。

  • 身体的症状:腹部膨満感、全身のだるさ、頭痛、むくみ、胸の張りや痛みなど。
  • 情緒的症状:イライラ、焦燥感、混乱、涙もろさ、うつ感、睡眠障害、食欲増加、集中力低下、社交的な引きこもりなど。

ホルモン補充療法(HRT)

閉経期にエストロゲンやプロゲステロンを補うためにHRTが用いられますが、これらのホルモンはPMSの発症に関与しています。そのため、HRTを使用するとPMS様の症状が現れることがあります。代表的な薬剤はActivella、Aygestin、FemHRT、Premphase、Premproなどです。月に5〜14日だけ服用するタイプもありますが、毎日服用できるものを医師に相談すると、症状緩和につながる場合があります。

薬剤相互作用

ホルモン以外の薬でもPMS様症状を引き起こすことがあります。例として、Wellbutrin(ウェルブトリン)は筋肉痛や頭痛を誘発し、血圧降下薬や低血糖治療薬も同様の症状をもたらすことがあります。

予防・対策

服用中の薬やHRTが原因と疑われる場合は、必ず医師に相談してください。薬の種類を変更したり、必要に応じて中止することで症状が改善することがあります。また、症状が改善しない場合は、実際に閉経が始まっていない可能性もあります。最後の月経時期や症状の経過を医師と共に記録し、適切な診断と治療を受けましょう。

女性の健康 - 関連記事