植物性エストロゲンの長期的な効果とリスク

更年期前後や閉経期の女性をはじめ、多くの人がホットフラッシュや夜間発汗、不眠、ストレスといった症状の緩和のために代替療法を選択しています。ホルモン補充療法(HRT)のリスクが問題視され、使用を控える女性が増える中、エストロゲン様作用を持つハーブなどの自然由来サプリメントが注目されています。通常は比較的安全とされていますが、長期間の使用や他の薬剤との併用には注意が必要です。

考慮すべき点

  • ブラックコホシュは更年期症状の緩和に用いられるハーブですが、女性の肝不全を引き起こす可能性が報告されています。米国国立衛生研究所(NIH)の調査では、現時点でブラックコホシュが肝毒性の決定的な原因であるという十分なエビデンスは得られていないと結論付けられました。使用期間は6か月以内に留め、妊娠中や授乳中の使用は避けるべきです。使用する場合は定期的に肝機能検査を受けることが推奨されます。

潜在的リスク

  • ブラックコホシュが乳がん細胞の転移を促進する可能性が指摘されていますが、米国癌研究協会(AACR)は、エストロゲン依存性の乳腺腫瘍を刺激する証拠は現在のところないと報告しています。また、キンポウゲ科にアレルギーがある人は過敏反応を起こすことがあります。さらに、サリチル酸を含むため、アスピリンにアレルギーがある方は注意が必要です。

影響

  • がん治療との相互作用が懸念されており、Cancer.orgはブラックコホシュが化学療法の効果を低下させる可能性があると指摘しています。

警告

  • 甘草(リコリス)は心不全を引き起こすリスクがあることが知られています。NIHによれば、1日500 mgを7日間摂取するだけでも心不全の症状が出る可能性があります。更年期サプリに含まれる甘草は1日150〜225 mg程度ですが、摂取量には十分注意してください。

注意点

  • カヴァ(カワ)は不安緩和に用いられる南太平洋産のハーブですが、米国植物学会とFDAは、重篤な肝障害のリスクがあると警告しています。大量のアルコール摂取、肝疾患、肝毒性薬剤を使用中の方は使用を避け、使用する場合は最大でも6〜8週間に限定してください。

その他の考慮事項

  • セントジョーンズワートはジゴキシン、シクロスポリン、抗凝固薬、HIV治療に用いられるプロテアーゼ阻害剤などと相互作用し、血中濃度を低下させることがあります。経口避妊薬と併用すると突破性出血が起き、予期せぬ妊娠のリスクが高まります。

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