閉経期のイライラ感とは
事実
閉経は女性の加齢に伴う自然な過程で、卵巣機能が低下しエストロゲンやプロゲステロンの分泌が減少します。月経が12か月続かなくなると閉経と診断されます。閉経の移行期は平均で51歳前後に始まり、6年以上続くこともあります。
症状
閉経期の症状は人それぞれです。ほとんど症状が出ない人もいれば、身体的・心理的に多くの不快感を抱える人もいます。代表的な症状はホットフラッシュ(ほてり)で、体温調節中枢の変化が関与すると考えられています。睡眠障害や頭痛、涙もろさやムーディーさ、不安感などもよく報告されます。
考慮すべき点
イライラの原因は専門家の間でも意見が分かれます。ホルモン低下による気分変動、睡眠不足による疲労、子どもを産めなくなることへの喪失感などが関与するとされています。
誤解
閉経期に起こる認知・感情の変化がすべてホルモンのせいだと決めつける証拠はありません。夜間の発汗や不眠が疲労を招き、結果として集中力低下やイライラにつながります。また、思春期の子どもや高齢の親の介護といった中年期特有のストレスも影響します。
予防・対策
生活習慣の見直しが症状緩和に役立ちます。バランスの取れた食事、適度な運動、体重管理、禁煙は全般的な健康改善に寄与します。イライラやうつ、気分の変動が続く場合は、甲状腺機能低下やうつ病などの基礎疾患の可能性もあるため、医師に相談しましょう。
