女性の正常な血圧はどれくらいですか?

血圧の定義

血圧とは、心臓が血液を全身に送り出す際に動脈壁にかかる圧力を指します。心臓が収縮する瞬間に測定される上の数値が収縮期血圧(最高血圧)で、拡張して血液が心臓に戻るときの下の数値が拡張期血圧(最低血圧)です。

血圧の測定方法

血圧は、上腕に巻くカフと聴診器を用いて測定します。カフの空気圧を徐々に下げ、医師が腕の動脈から血流音(コロコロ音)を聞くタイミングで収縮期血圧を記録し、音が消えるまでの圧が拡張期血圧となります。

正常血圧の基準

一般的に理想的な血圧は 120/80 mmHg 以下とされていますが、130/85 mmHg までが正常範囲に含まれます。140/90 mmHg 以上が続く場合は高血圧(HTN)と診断され、薬物療法が検討されます。

この基準は男女共通ですが、女性は経口避妊薬や妊娠、更年期など特有のリスクがあります。経口避妊薬を使用している女性は、喫煙や腎臓疾患の既往、家族歴、35歳以上の場合は血圧上昇に注意が必要です。

黒人女性のリスク

統計的に、アフリカ系アメリカ人女性は白人女性に比べて血圧が高くなる傾向があり、高血圧やその合併症のリスクが高いとされています。原因は明確に解明されていません。

妊娠中の血圧

妊娠中に突然血圧が上昇する「妊娠高血圧症」や、20週以降に起こる「子癇前症」は、早産や低出生体重、母体・胎児の生命に関わる危険があります。重症例では帝王切開による早期分娩が選択されます。

更年期と血圧

閉経前の女性はエストロゲンの保護効果により男性より高血圧になる頻度が低いとされていますが、55歳前後で閉経が進むと血圧上昇リスクが男性を上回ります。

定期的な血圧測定と生活習慣の改善が、女性の心血管健康を守る鍵です。

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