閉経と妊娠可能性

なぜ閉経で妊娠ができなくなるのか

女性は出生時に卵巣に一定数の卵子を持っています。思春期以降はエストロゲンとプロゲステロンの働きで、毎月1個の卵子が成熟し排卵されます。しかし加齢に伴い卵子の数と質が急速に低下し、卵巣のホルモン産生も減少します。その結果、排卵回数が減り、排卵があっても卵子の質が低くなります。閉経に至ると卵子はほぼ枯渇し、ホルモンレベルも低下するため排卵自体が起こらず、妊娠は不可能になります。

閉経はいつ始まるのか

多くの女性は47歳から55歳の間に閉経しますが、40歳未満で起こる「早発閉経」や、40〜45歳で起こる「早期閉経」もあります。早発・早期閉経は、特にまだ子どもを持っていない女性にとって衝撃的で、精神的な負担が大きくなります。

閉経の症状

主な症状はほてり、寝汗、月経周期の変化(特に周期の短縮)、頭痛、関節痛、全身のだるさです。その他、膣の乾燥、疲労感、膨満感、酵母感染症の増加、性欲低下なども報告されています。

妊娠の可能性はあるか

閉経前の過渡期(更年期前期)では、まだ排卵が続くため妊娠の可能性があります。更年期前期は2〜8年続くことがあり、最後の月経からさらに1年程度は排卵が続くことがあります。ただし卵子の質が低下しているため、妊娠が成立した場合でも妊娠維持率は約50%と低くなります。

妊娠を希望する場合の選択肢

閉経後に自分の卵子で自然妊娠はできませんが、若い頃に凍結した卵子や胚があれば体外受精で妊娠できる可能性があります。凍結卵子・胚がない場合は、ドナー卵子を用いた体外受精が唯一の選択肢となります。

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