月経症状:突如現れる激しい出血
月経過多(過多月経)とは
過多月経は、月経時の出血量が過剰になる状態で、医学的には「過多月経」または「月経過多(menorrhagia)」と呼ばれます。全女性の約9〜14%が経験し、月経開始から数年後や閉経直前に多く見られます。出血が多いと、初めの2日間は外出が困難になるほどの血液ロスと疲労感に悩まされます。
主な症状
過多月経に伴う代表的な症状は以下の通りです。
- 日常生活に支障をきたすほどの大量出血
- 大きな血餅(血の塊)ができる
- 月経開始から続く下腹部の持続的な痛み
- 貧血による息切れ、倦怠感、疲労感
- 衛生用品(ナプキン・タンポン)を1〜2時間ごと、夜間でも頻繁に交換する必要がある
月経が7日以上続く、1回の出血量が大さじ4杯(約60ml)以上、または不規則な月経が続く場合は、医師の診察を受けましょう。
原因
過多月経の主な原因は次の通りです。
- 子宮筋腫などの良性腫瘍
- 子宮内膜の過剰増殖
- 甲状腺機能障害やホルモンバランスの乱れ
- ホルモン剤の不適切な使用
- 月経痛(月経困難症)や鉄欠乏性貧血による二次的な出血増加
診断と留意点
過多月経の診断には、以下の検査が行われます。
- 身体診察・子宮頸部(パップ)検査
- 血液検査(血算、鉄分)
- 必要に応じた超音波検査や子宮内視鏡検査
診断を助けるため、1か月間のナプキン・タンポンの使用回数や交換頻度を記録した日誌を医師に提出すると効果的です。出血が7日以上続く、または極端に多い場合は緊急医療を受ける必要があります。
治療法
過多月経の治療には以下の選択肢があります。
- レボノルゲストレル放出型子宮内避妊具(Mirena)…子宮内膜の肥厚を抑え、痙攣と出血量を減少させます。
- 経口避妊薬…出血過多を抑え、月経周期を整えます。
- 鉄剤サプリメント…貧血を改善します。
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)…出血量を減少させます。
- 経口プロゲステロン…ホルモンバランスを整え、過多出血を抑えます(月経周期の10日間服用)。
