更年期前の月経トラブルと閉経への影響
ホルモンバランスの乱れ
更年期前(ペリメノポーズ)ではエストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れやすく、PMS(月経前症候群)が初めて起こったり、症状が悪化したりします。排卵が起こらないとプロゲステロンが十分に産生されず、エストロゲンが相対的に優位になる「エストロゲン優位」が生じ、PMSや不安・イライラが増加します。
月経時の痙攣(腹痛)
若い頃は感じなかった痙攣が更年期前に出現することがあります。これはプロスタグランジンというホルモンが子宮平滑筋を収縮させるためです。ホルモン変動が激しいため、従来とは異なる痛みを伴う月経になることがあります。
過多月経(大量出血)と甲状腺機能
過多月経により月経血が多く、鉄欠乏性貧血を起こすリスクが高まります。1回の月経で5ml以上の出血が続くと過多月経と診断され、貧血につながります。また、更年期前に甲状腺機能が低下すると過多月経が起こりやすく、月経間隔が5日以上短くなることがあります。
無月経と月経痛(痛経)
無月経は月経が止まる状態で、数か月続いた後に再開することがあります。一方、痛経はプロスタグランジンが増加し子宮収縮と血管収縮を引き起こすため、月経時に強い痛みを伴います。
中間出血(ブレークスルー出血)
エストロゲン低下に伴い、月経周期の途中で少量の茶色い出血(中間出血)が起こることがあります。出血は軽く、甲状腺機能低下が原因になることもあります。
血餅(血液凝固)
月経中に血餅が増えると、更年期への移行サインとされます。大量の血餅は過多月経と同様に貧血の原因になることがあります。
