フィトエストロゲン系ハーブと非エストロゲン系ハーブの違い
更年期の気分変動はホルモンの乱れが主な原因です。ハーブで対策する場合、大きく分けてフィトエストロゲン(植物性エストロゲン)を含むものと、エストロゲンを含まないがホルモンバランスを整えるものの2タイプがあります。
フィトエストロゲンは体内エストロゲンに似た働きをし、エストロゲン不足を補いますが、長期使用で自分のエストロゲン産生が低下する可能性が指摘されています。一方、非エストロゲン系ハーブはホルモン分泌腺をサポートし、エストロゲン自体は含まないため安全性が高いとされています。
マカ(Maca)
ペルー原産の根菜で、古くからスタミナや性欲向上に利用されてきました。エストロゲンは含まれませんが、体内でエストロゲン様作用を示すため、更年期の気分低下や疲労感の改善に役立ちます。1日30〜50 gの粉末を水やスムージーに混ぜて摂取するのが一般的です。
ブラックコホシュ(Black Cohosh)
北米先住民が伝統的に使用していたハーブで、エストロゲン様効果があるとされています。更年期症状全般(ホットフラッシュ、イライラ、睡眠障害)を和らげると報告されており、サプリメントや乾燥エキスとして市販されています。
ホップス(Hops)
ビールの苦味成分として知られるホップは、リラックス効果とエストロゲン様作用が特徴です。イライラや不安感が強いときにハーブティーやカプセルで摂取すると、心身の落ち着きを促します。
甘草根(Licorice Root)
甘草は副腎刺激作用があり、プロゲステロンを上げつつエストロゲンを抑制するとされています。ただし、高血圧や心臓薬(ジギタリス製剤)を服用中の方は使用を避けるべきです。また、カリウムが失われやすいため、長期大量摂取は推奨されません。
イチョウ(Ginkgo Biloba)
血流改善効果が高く、脳への酸素供給を促すため、いわゆる「ぼんやりした頭」や集中力低下に有効です。更年期の血行不良による不快感を緩和する目的で、エキスやサプリメントが利用されています。
ジンセン(Ginseng)
ジンセンはエネルギー代謝を高め、ホットフラッシュや倦怠感に効果があります。エストロゲン低下による認知機能の低下(霧のような頭)にも改善が期待でき、根を乾燥させたものやエキスで摂取します。
※いずれのハーブも、妊娠中・授乳中の使用や持病がある場合は、医師に相談のうえ取り入れることをおすすめします。
