B群連鎖球菌と新生児髄膜炎の兆候・症状
重要性
多くの成人は体内にB群連鎖球菌(GBS)を保有していますが、妊娠中の女性が保有すると、胎児や新生児に感染し、髄膜炎や敗血症など重篤な疾患を引き起こすリスクがあります。陽性と判明した場合、出産時に抗生物質(通常はIV)を投与し、母子間の感染リスクを低減します。助産師がハーブやホメオパシーを勧めることもありますが、感染は新生児に致命的になる可能性があります。
診断方法
GBSの検査は、妊娠35〜37週に膣・直腸から綿棒で採取した検体を培養し、細菌の有無を調べます。陽性でも新生児へ感染する確率は低いですが、感染した場合の主な合併症は髄膜炎、敗血症、肺炎です。新生児の髄膜炎の症状は、発熱・手足の冷感・授乳拒否・嘔吐・無気力・刺激に過敏・皮膚の斑状変色・呼吸困難・けいれん・頭蓋骨の前囟部膨隆などがあります。出生後2日から1か月以内に発症する後期GBSは、主に髄膜炎を引き起こし、感染した赤ちゃんの約1/8が死亡し、生存した場合でも最大3分の1が視覚・聴覚障害や肺障害などの後遺症を残します。
罹患率
妊婦の10〜30%がGBSを保有していると推定されています。抗生物質を投与しない場合、感染新生児が生まれる確率は約1/200ですが、抗生物質を使用すれば約1/4,000に低減します。感染新生児の死亡率は5〜15%です。
タイプ
多くの人は無症状でGBSを保有しています。免疫が低下した高齢者や免疫不全患者では、感染が重篤化することがあります。
予防・対策
完全に防ぐ方法はありませんが、妊娠中の全ての女性にスクリーニングを実施し、陽性者には出産時の抗生物質投与などの予防策を講じることが推奨されます。
