閉経前の不規則出血について
サイクルの変化
閉経に向かう過程では、月経が途切れたり、逆に非常に多量だったり、極端に少量だったりすることがあります。中周期出血を経験する女性もいます。これらは閉経前のホルモン変動に伴う一般的な症状です。
ホルモンの変化
月経が不規則になる主な原因は、エストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンバランスの変化です。排卵が止まるとプロゲステロンの分泌が減少し、ホルモンが乱れます。その結果、月経の量や出血の有無が変わります。排卵がなくても月経が続くことがあります。
無排卵(アノヴァレーション)
米国産科婦人科学会によれば、閉経に近づくと月に1回の排卵が不規則になり、40代で妊娠しにくくなる一因です。排卵が起きない状態を「無排卵」と呼びます。卵が放出されないと、黄体からのプロゲステロンが不足し、子宮内膜が十分に剥がれません。その結果、エストロゲンが相対的に優位となり、子宮内膜が厚くなり、途中での斑点状出血や不規則出血が起こります。
閉経後(完全閉経)
最後の月経から1年以上経過し、再び出血がある場合は、子宮ポリープや子宮内膜萎縮、ホルモン補充療法による出血、子宮内膜過形成(がん前段階)などが考えられます。未治療の過形成は子宮内膜癌へ進行する可能性があります。
その他の原因
子宮頸部や子宮の感染症、甲状腺疾患、特定の薬剤、がんなども閉経期の出血を引き起こすことがあります。
医師の受診が必要なとき
閉経後に出血が再開したら必ず医師に相談してください。子宮内膜が薄い場合はエストロゲン療法で改善し、過剰に増殖している場合はプロゲステロン投与が検討されます。
