子宮筋腫による出血のメカニズムと対策

子宮筋腫は、女性の子宮にできる一般的な良性腫瘍です。筋腫は子宮壁にできたり、壁に付着したりします。サイズは数ミリから数キログラムまでさまざまで、単独で増えることもあれば、複数で集まってできることもあります。骨盤痛や頻尿、出血などの症状を引き起こすことがあります。

種類

  • 子宮壁内にできるものは「筋層内筋腫」(intramural)です。
  • 子宮外側に突出するものは「漿膜下筋腫」(subserosal)です。
  • 子宮腔内にできるものは「粘膜下筋腫」(submucous)で、特に大量出血を起こしやすく、サイズが小さくても問題になることがあります。

影響

子宮筋腫の主な症状として、異常な子宮出血があります。筋腫が子宮腔を拡大させ、出血面が増えることや、筋腫が圧迫することで血管が傷つきやすくなります。ただし、出血の原因は他にもあり、診断で確定する必要があります。過度の出血は血液量の減少によるめまいや失神、貧血を引き起こすことがあります。

原因・仮説

筋腫が大量出血を招く正確なメカニズムは不明ですが、いくつかの説があります。月経時に子宮内膜が剥がれる際、通常は血液が凝固し、子宮平滑筋の収縮で血管が閉じます。筋腫があるとこの収縮が妨げられ、血管が長時間開いたままになると考えられます。また、筋腫は血管新生を促進するタンパク質を分泌し、周囲の血管が増殖・拡張することで出血量が増える可能性があります。

診断・治療法

医師はまず問診と身体診察を行い、必要に応じて以下の検査を実施します。

  • 骨盤超音波検査:筋腫の位置・大きさを把握。
  • 子宮内膜生検:子宮内膜の状態を評価。
  • 子宮鏡検査(ヒステロスコピー):小型カメラで子宮内を直接観察。
  • 子宮卵管造影(ヒステロサルピンギオグラフィ):造影剤で子宮の形態をX線撮影。
  • 腹腔鏡手術:内視鏡で筋腫を除去。

治療は症状や筋腫の大きさ・位置に応じて、薬物療法、子宮動脈塞栓術、筋腫摘出手術、あるいは子宮全摘などが選択されます。

専門家の見解

月経間の出血や、1時間で3枚以上のナプキンが必要になるほどの大量月経がある場合は、早めに医療機関を受診すべきです。子宮筋腫は全女性の約25%にみられ、子宮全摘の最も一般的な原因です。35歳以上の女性の20%が子宮筋腫を持っていると報告されています。

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