多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と早期閉経

事実:PCOSと早期閉経の違い

  • PCOSはテストステロンが高くなることが特徴で、出産年齢の女性の約10%に見られます。卵巣に嚢胞がある人も多いですが、嚢胞があっても必ずしもPCOS症状が出るわけではありません。
  • 早期閉経は45歳以前に閉経が始まる状態です。40歳以前に始まる場合は「早発閉経(早期閉経)」と呼びます。

PCOSの症状と診断

  • 不規則な月経、肥満、にきびや色素沈着などの皮膚トラブル、特に顔面の過剰な毛髪(多毛)などが代表的です。長期的にはインスリン抵抗性、糖尿病、脂質異常、心血管疾患、そして不妊のリスクが高まります。
  • 診断は病歴の聴取、症状の評価、甲状腺機能低下症など他の疾患の除外によって行われます。

早期閉経の症状と診断

  • 不規則な月経に加え、ホットフラッシュ、関節痛、睡眠障害、気分の変動が見られます。一部の女性は腹部中心の体重増加も経験します。
  • 早期閉経は子宮摘出術や特定の疾患が原因で起こることが多く、血中FSH(卵胞刺激ホルモン)測定などの血液検査で診断されます。

PCOSの治療法

  • 単一の治療法はなく、体重管理が症状軽減に役立つことがあります。経口避妊薬でエストロゲンを補う方法や、2型糖尿病治療薬メトホルミンがテストステロン低下に有効とされていますが、メカニズムは不明です。メトホルミンは吐き気を伴うことがあるため、耐性は個人差があります。必要に応じてClomiphene(クロミッド)などの不妊治療薬も使用されます。

早期閉経の治療法

  • 閉経自体を逆転させることはできませんが、症状緩和は可能です。ホルモン補充療法(HRT)はホルモンバランスを整える効果がありますが、がんリスク増加の可能性があるため、医師とリスク・ベネフィットを検討します。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、家族や友人からのサポートも重要です。

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