高齢者向け米国政府の医療制度:メディケア・メディケイドと医療保険改革法の概要
米国では、医療費の高騰により支払いが困難な高齢者向けに、政府が提供する医療支援制度があります。主な制度はメディケアとメディケイドで、2010年3月23日にオバマ大統領が署名した「医療保険改革法(ACA)」により、対象者の範囲や給付内容が拡大されました。
メディケアとは?
65歳以上の米国在住者を対象とした連邦政府の医療保険です。主なプランは次のとおりです。
- パートA(入院保険):入院、在宅医療、ホスピスケアをカバーし、通常は月額保険料が不要です。
- パートB(医療保険):医師の診察、外来治療、予防接種、インフルエンザワクチンなどを対象とし、月額保険料は約100ドル未満(2008年時点)です。
- パートD(処方薬保険):処方薬費用を補助するプランで、月額保険料はやや高めです。
通常、米国に5年以上居住し、税金を納めた実績がある高齢者が対象となります。詳細はメディケア公式サイトをご確認ください。
メディケイドとは?
メディケアの対象外で、低所得の高齢者を支援する州管轄の医療保険です。対象者は所得が一定以下の方で、医療費が高騰する中、利用者が増加しています。カバー範囲は以下の通りです。
- 入院・外来診療
- 処方薬
- 長期介護
- 歯科治療など
2014年に対象者が拡大され、より多くの高齢者が利用できるようになりました。加入可否は各州のメディケイド機関に問い合わせてください。
医療保険改革法(ACA)でカバレッジは変わりますか?
ACAが施行されても、既存のメディケアやメディケイドの給付が削減されたり廃止されたりすることはありません。むしろ、対象者の範囲が広がり、給付内容が充実しています。これまでメディケアの対象外だった方も、条件が緩和されたため再度申請できる可能性があります。詳細はメディケア公式サイトの「申請方法」ページをご参照ください。
