アンドログラフィスの効能と最新研究
アンドログラフィス(Andrographis paniculata)は、インドやアジア各地に自生する低木です。古くからウイルスや細菌感染症の治療に用いられ、主要成分のアンドログラホリドは前立腺がんの腫瘍形成抑制や細菌・寄生虫感染症の治療、殺虫剤としての効果が報告されています。使用に際しては必ず医療専門家に相談してください。
前立腺がん
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2010年8月に『Genes and Cancer』に掲載された研究では、アンドログラホリドが前立腺がん細胞の増殖を抑制することが示されました。アンドログラホリドは腫瘍成長に必須なサイトカインIL-6のRNAおよびタンパク質レベルでの発現を阻害し、がん細胞のアポトーシス(プログラム細胞死)を誘導しました。著者らは、アンドログラホリドが前立腺がん治療薬の開発に有望であると結論付けています。
細菌感染症
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2011年3月号『Biological Pharmacology Bulletin』に掲載された研究では、漢方処方「香蘇湯(XCT)」に含まれるアンドログラフィス、シビレ根、黄耆の組み合わせが大腸菌(E. coli)に感染した鶏の生存率を伸長させることが報告されました。体重1kgあたり0.6gのXCTを投与すると、感染後の死亡率が低下し、炎症抑制効果が確認されました。
寄生虫感染症
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2010年12月号『International Journal of Nanomedicine』の研究では、皮膚病レッシュマニア(サンドフライに媒介される)を引き起こす寄生虫に対し、ポリビニルアルコール(PVA)で包封したアンドログラホリドナノ粒子が有効であることが示されました。ナノ粒子は免疫細胞内に取り込まれ、寄生虫の増殖を阻止し、化学療法に匹敵する治療効果が期待されています。
殺虫剤としての利用
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2010年12月号『Parasitological Research』の報告によると、メタノール抽出液に含まれるアンドログラホリドは蚊の卵の孵化を阻止し、幼虫を致死させる効果が確認されました。幼虫・卵段階への作用が強く、環境に優しい天然殺虫剤としての可能性が示唆されています。
