電子カルテ(EHR)システムの導入を成功させるには、的確なプロジェクト計画と管理が不可欠です。まず、技術が診療所全体に与える影響を大局的に捉え、そこから詳細な項目を分解・分析します。
チーム編成
最初のステップは、実装チームを結成することです。全体を統括するプロジェクトリーダーに加え、IT担当、事務管理者、医師など、システムを実際に使用する部門の代表者を選出します。チームは、診療所の業務目標とEHRの機能をすり合わせ、事務管理、患者情報へのアクセス、臨床ワークフローの評価を行います。
技術・ベンダー評価
EHRは高度に技術依存型のソフトウェアです。導入前に、システムの機能・提供形態と自診療所のITインフラの適合性を確認します。ベンダーごとに得意とする診療形態が異なるため、診療所の業務に最適な製品を選ぶことが重要です。また、ITサポート体制やセキュリティ対策、インターネット経由で提供される場合は回線帯域幅の評価も必要です。
診療所への影響評価
EHR導入は臨床ワークフローや事務管理に大きな変化をもたらします。患者記録へのアクセス方法、医療文書の電子化、事務処理の効率化など、具体的な影響を事前に把握し、紙ベースの記録を電子化する移行戦略を策定します。計画段階で各要素を明確にすれば、実装後のスムーズな移行が期待できます。
