オートクレーブにおけるホルムアルデヒドサイクルの目的と概要

医療機器や実験器具は、熱による滅菌が一般的です。オートクレーブは蒸気を利用して高温を生成し、微生物や汚染物質を死滅させます。しかし、耐熱性の低い機器は高温に耐えられません。そこで、ホルムアルデヒドサイクルが使用され、低温でも安全に滅菌できます。

低温蒸気とホルムアルデヒド滅菌 (LTSF)

通常のオートクレーブでは温度が160℃に達しますが、湿熱は乾熱より効果的です。蒸気を使うことで約121℃で滅菌が可能です。さらに、一般的な消毒剤であるホルムアルデヒドと組み合わせると、温度を50℃程度に下げても滅菌が実現します。これを「低温蒸気・ホルムアルデヒド (LTSF) 滅菌」と呼びます。

用途

エンドスコープやプラスチック製の中空器具など、熱に敏感な医療機器は多くあります。使い捨てにすればコストがかさむため、LTSF滅菌により効率的に洗浄・再利用が可能です。

サイクルの流れ

1. 事前加熱:機器を加熱し、蒸気フラッシュでチャンバー内の空気を除去し、表面の細菌を湿潤化します。
2. ホルムアルデヒド注入:液体ホルムアルデヒドがガスに変換され、蒸気が適切な温度を保ちます。
3. 滅菌完了後の除去:装置が滅菌されると、空気パルスでチャンバーをフラッシュし、ホルムアルデヒドを安全に除去します。

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