イギリスの一般開業医(GP)の役割とは?

イギリスには33,500人以上の一般開業医(GP)が在籍し、NHS(国民保健サービス)最大の部門を構成しています。患者は地域の診療所で無料の医療を受けられ、NHS全体の診療接触の90%が一般診療で行われます。GPは診療時間が限定されているため、他の医師に比べて労働時間は短めですが、資格取得には長期の研修が必要です。

歴史

19世紀には、外科医会の会員資格試験を受けた薬剤師が「一般開業医」と呼ばれました。1911年の国民保険法により、すべての労働者が無料で医療を受けられるようになり、GPから専門医への紹介制度が制度化されました。

研修制度

GPになるには、合計9年の研修が必要です。5年間の大学医学課程に続き、12か月のプレレジストレーション・ハウスオフィス(PRHO)研修(2×6か月または3×4か月の監督付きローテーション)を修了し、General Medical Council(GMC)に登録します。その後、3年間の職業研修を受け、2年間はシニアハウスオフィサーとして病院勤務、残りの1年間は認定診療所でGPレジストラとして研修します。最後に、知識テスト、診察スキル評価、指導医の報告書からなる「総合評価(Summative Assessment)」に合格すれば、完全な資格を取得できます。

役割

ロイヤル・カレッジ・オブ・ジェネラル・プラクティショナーズによれば、GPは「医療の最前線」であり、予防、診断、治療を行います。患者が最初に受診する窓口として、一般的な疾患の診断・治療だけでなく、社会的・感情的・身体的要因も考慮します。必要に応じて、専門医や病院クリニックへの紹介も行います。

主な業務内容

GPは患者の問診・診断・治療・紹介を行うほか、他の医療従事者と連携して健康教育や予防医療にも取り組みます。免疫接種など政府が定める目標を達成することや、製薬会社と新薬開発に関する情報交換を行うことも重要な業務です。

専門関心を持つGP(GP with Special Interests)

近年、特定分野に専門性を高めた「GP with Special Interests(GPwSI)」が増えています。彼らは追加研修を受け、従来は二次医療へ紹介されていた患者を診療所で評価・治療できるようになり、医療サービスの幅が広がっています。

ヘルスケア業界(一般) - 関連記事