医療提供者向け電子処方システムの選び方と導入ポイント
電子処方(e‑prescribing)とは
米国保健福祉省は、電子処方を「処方者が診療現場から直接、正確でエラーのない処方箋を薬局へ電子的に送信できる機能」と定義し、患者ケアの質向上に重要な要素としています。手書きの読めない文字や誤記といったミスを減らし、より安全に薬を処方できます。技術は存在しますが、利用できるe‑prescribingの種類を知らない医師も多いです。
スタンドアロン型システム
導入コストが最も低く、シンプルに始められるのがスタンドアロン型です。患者の処方情報を保存・管理し、既存・新規患者に対応します。
主に2つの提供形態があります。1つは自社で購入し、PCにインストールするパッケージ型ソフトウェア。もう1つは月額利用料を支払うクラウド型e‑prescribingサービスで、後者が圧倒的に普及しています。
電子カルテ(EHR)システム
電子カルテ(EHR)はスタンドアロン型を上回る機能を提供します。診断情報、問題リスト、臨床ノート、検査・画像結果、オーダーなどをリアルタイムで閲覧可能です。導入費用は高く、導入・操作トレーニングが必要になることが一般的です。
導入のポイントとインセンティブ
電子化に不安がある医師向けに、2009年1月から開始されたインセンティブがあります。メディケアは、メディケア認定の電子処方システムに切り替える医師に対し、金銭的支援を提供しています。上記のスタンドアロン型とEHR型はどちらもメディケアの承認を受けています。
特にベテラン医師にとっては、全データと処方業務をコンピュータへ移行するハードルが高く、現行の手法が実績あると考えるため、導入に踏み切れないケースも多いです。
