テネシー州の認定看護師(APN)に関する法規と要件
テネシー州議会が設置した看護委員会は、州内で看護業務を行う者の資格を監督し、テネシー住民の健康・安全・福祉を守る使命を果たしています。委員会は州法を規則として制定し、これらは法的効力を持ちます。違反が確認された場合、委員会は免許の停止・取り消しや民事罰を課す権限を有します。
認定(Certification)
州規則により、認定看護師(Certified Nurse Practitioner, CNP)は、看護専門の修士号以上(2005年7月1日以前に取得した場合は修士号不要)を有し、テネシー看護委員会から証明書を交付された登録看護師です。委員会は認可された看護プログラムの最低基準を定め、認可校を卒業した者のみが受験できる国家看護師免許試験(NCLEX)に合格することが証明書取得の必須条件です。CNPはテネシー州での実務免許を常に保持し、2年ごとに認定更新を行う必要があります。要件を満たす認定看護師は「高度実践看護師(Advanced Practice Nurse, APN)」という称号を使用できます。
医師の監督(Physician Supervision)
テネシー州法はすべてのAPNに対し医師の監督を義務付けています。監督医師が常に同席する必要はありませんが、APNが相談できるよう常時連絡が取れる状態であることが求められます。監督医師が不在の場合は、代替医師の確保が必要です。
診療プロトコル(Protocols)
監督医師はAPNと共同で臨床ガイドライン(プロトコル)を作成し、両者の承認を得ます。このプロトコルは適用される診療基準を明示し、2年ごとの見直し、処方可能薬剤のリスト(フォーミュラリ)管理、対象患者集団の記録を含む必要があります。プロトコルは日付と署名が入り、診療現場に常備し、規制機関の検査要求に応じて提示できなければなりません。
処方と監査(Prescriptions and Oversight)
APNが規制薬物(Controlled Substances)を処方・投与する場合、米国麻薬取締局(DEA)から「規制薬物処方証明書」を取得し、DEAが割り当てた番号を使用しなければなりません。患者記録は正確に保管し、規制薬物の投与は別途ログを作成します。プロトコル外の処方や規制薬物の処方が行われた場合は医師のレビューが必須です。通常は監督医師がAPNが作成したカルテの20%以上をレビューし、遠隔診療所については30日ごとに最低1回は訪問する必要があります。
処方に対する責任(Accountability for Prescriptions)
APNは自らが記入・署名した処方に対して最終的な責任を負います。医師は診療所の名称・住所・電話番号を記載した事前印刷済み処方箋用紙を提供し、APNはその上に自署を行います。処方箋用紙に複数の医師名が記載されている場合、APNは監督医師の名前を丸で囲むかチェックマークを付けて識別します。
罰則(Penalties)
看護委員会はAPNが州法や規則に違反した際、免許の一時停止または取り消しを行う権限を持ちます。違反の重大性に応じて、州裁判所(巡回裁判所や衡平裁判所)に訴えることも可能です。
