営利医療提供者と非営利医療提供者の違いと現状
非営利医療提供者
非営利病院や診療所、介護施設は税免除団体であり、地域への奉仕と支払い能力に関係なく医療を提供することを使命としています。利益追求は目的ではありませんが、収益は支払能力のある患者からの料金で賄い、支払不能な患者の費用に充てます。1980年代以降、インフレや新技術導入に伴う医療費の高騰が非営利医療機関の存続を脅かしています。
営利医療提供者
営利医療機関は医療をビジネスと捉え、利益を株主に配分します。競争が効率性や費用削減を促進し、より効果的で低コストな医療システムを実現すると主張されています。1980年代以降、全国規模の病院チェーン、健康保険会社、介護施設、透析センターなどが増加しています。
医療費高騰の影響
米国では雇用主と政府が医療費の大部分を負担しており、1980年代から医療提供者にコスト削減を圧力しています。その結果、営利・非営利ともに外来診療の強化や他医療機関との提携による効率化を図っています。
営利 vs 非営利の比較
営利医療機関は効率性に焦点を当て、低コストで質の高い医療を提供できると主張しますが、批判もあります。富裕層や保険加入者を中心に高利益の専門分野(心臓病、選択手術)に注力し、低利益の救急医療や低所得者向けサービスは回避しがちです。
病院のパフォーマンス
営利医療機関のコスト削減が患者の健康に悪影響を与える懸念があります。非営利病院が営利病院より優れた医療を提供するという決定的な証拠はありません。2002年のカナダの研究(26,000件の米国病院)では、営利病院の死亡率が非営利病院より2%高いと報告されていますが、他の研究では明確な優位性は示されていません。
