医療用リネン洗浄ガイドライン
医療機関におけるリネンは、患者からの汚染が懸念される感染源となり得ます。感染拡大を防ぐため、リネンの取り扱い・洗浄は常に適切な手順で行う必要があります。
使用済みリネンの搬送
患者が使用したリネンは、感染拡散のリスクを最小限に抑えて洗濯施設へ運搬します。
- ベッドからリネンを取り外したら、すぐに密閉できる防微生物バッグに入れます(イギリス・サウスティーズ病院の指針)。
- バッグはできるだけ揺らさず、感染性物質が飛散しないように取り扱います。
- 危険物を扱う際は必ず手袋を着用し、取り扱い前後に手指を十分に洗浄します。
リネン交換の頻度
リネンの交換は患者ごとの状況に応じて行います。
- 患者が変わるたびにリネンは交換し、同一患者でも状況に応じて1日1回の交換を基本とします。
- 感染症患者は頻繁に交換が必要です。一方、胆嚢摘出手術後の回復期患者などは毎日交換しなくても構いません。
- 血液、尿、糞便などで汚染された場合は直ちにリネンを交換します。
リネンの洗濯
使用済みリネンはすべて再使用前に洗浄し、汚染が強いものは手洗いで事前に除去します(ジョンズ・ホプキンス大学の指針)。
- 汚染がひどいリネンは他のリネンと分けて手洗いし、ぬるま湯と液体石鹸でしっかりと汚れを落とします。必要に応じて漂白剤を加えても構いません。
- 機械洗濯時は160°F(約71℃)以上の高温水と洗剤を使用し、漂白剤と酸性剤(黄変防止)を加えてメーカー指示通りにサイクルを設定します。
- 洗濯後は目に見える汚れやシミが残っていないか確認し、必要なら再洗濯します。可能であれば直射日光で自然乾燥し、そうでなければ高温設定の乾燥機で完全に乾かします。
アイロン掛け・折りたたみ・保管
洗浄後のリネンはすべてアイロン掛けし、清潔な状態で折りたたんで保管します(ジョンズ・ホプキンス大学の指針)。
- 清潔な閉鎖型の保管エリアにリネンを置き、汚染リネンと清潔リネンの保管場所を明確に分けます。
- 保管棚は常に清掃し、リネンの取り扱いは必要最小限に留めて交差汚染を防止します。
