上腕骨骨折の固定手順
上腕骨(上腕の骨)は肩関節付近や肩と上腕骨が接する部位で骨折することがあります。骨折には肩関節の脱臼や分離など、他の損傷が併発することもあります。病院へ搬送するまでに副傷のリスクを減らし、患者の快適さを保つために、まずは副木で固定します。
必要なもの
- 硬い副木(肩の上部から肘までカバーできる長さ)
- ガーゼロール
- タオルや布(スリング用)
固定手順
肩の上部から肘まで覆える硬い副木を用意し、助手に患者の腕を体側に軽く寄せて保持させます。これにより、固定中に肩や上腕が動くのを防ぎます。
負傷側の脇の下に小さめのタオルを正方形に折って敷き、クッションとして使用します。肩が体から突出しすぎないように注意し、腕を体に沿わせられない場合は、脇の下の隙間を十分に埋めてサポートします。
タオルやガーゼで肩部をさらにクッションし、その上に副木を置きます。副木は肩の上部から肘まで伸ばし、助手は引き続き腕を固定します。
副木をガーゼロールや好きな包帯で固定します。脇の下から肘に向かって巻き、肩付近や損傷部位を過度に締め付けないようにします。
ガーゼロールで副木を体側に巻き付け、腕を体に寄せるように包みます。これにより、腕が自然に体に沿い、クッションがずれにくくなります。ただし、締めすぎて血流を阻害しないように注意します。
固定した腕の手首の脈拍を確認します。脈が感じられない場合は、包帯を緩めるか副木の位置を調整してください。
