医療用手袋の適切な使用方法

医療現場での診察用手袋は、患者と医療従事者の間で感染症や病原体の拡散を防止するために不可欠です。日常診察から外科手術まで、さまざまなシーンで使用されます。多くの場合、ラテックス製の手袋が最も一般的ですが、正しい使用方法を守らなければ十分な保護効果は得られません。

手袋を装着する前に

  • 手を石鹸で十分に洗い、完全に乾かします。汚染物質を除去することで感染リスクが低減し、乾いた手は手袋をスムーズに滑り込ませることができます。

  • 指輪やブレスレットなどの装飾品は必ず外します。金属類は手袋を破れやすくし、保護効果を損ないます。

  • 手袋の親指側を手に合わせ、指先からゆっくりと滑らせるように装着し、ラテックスが裂けないよう注意します。

手袋のはずし方

  • 片手で相手側の手袋の袖口をつかみ、慎重に外側に向かって引き抜きます。手袋は裏返しになりながら外れます。

  • 外した手袋は、装着した手の中で丸めて袋状にします。もう一方の手は裸のまま、指先を使って袖口の下に滑り込ませ、同様に外します。このとき、外側に触れないように注意してください。

  • 使用済み手袋は専用の廃棄容器に入れ、直ちに手を石鹸で洗浄します。

二重手袋(ダブルグローブ)の活用

  • 手術中は、各手に2枚の診察用手袋を重ねて装着します。これを「二重手袋」と呼び、血液や体液への曝露リスクを最低でも70%削減できるとされています(Ansell Healthcare Europe)。

  • 外科手術での手袋穿刺率は11〜43%と報告されており、二重手袋は穿刺時の保護効果を高めます。

使用時に避けるべきこと

  • 油分を含むハンドクリームやスキンケア製品は使用しないでください。油分はラテックスを劣化させます(DonTheGlove.com)。

  • ラテックスアレルギーや感作がある場合は、ニトリルやビニルなどの代替素材の手袋を選びます。

  • 同じ手袋を複数の患者や異なる作業に使い回さないでください。患者ごと、または少なくとも1時間ごとに手袋を交換します。

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