ボード認定医師(Diplomate)とは何か?

概要

ボード認定医師(Board Certified Diplomate)とは、特定の診療科で米国医学専門委員会(ABMS)による認定を受けた医師のことです。米国の医師の約80%がこの認定を取得しています。認定を得るには、継続的な教育・研修と認定試験に合格する必要があります。

歴史

1900年代初頭、医師が一般診療から専門診療へとシフトし始めた時期に、専門医の資格を評価する仕組みが求められました。1916年に米国眼科検査委員会(後のAmerican Board of Ophthalmology)が最初の専門委員会として設立され、現在はABMSが24の専門委員会を統括しています。

意義

米国では医師免許は診療の最低基準を示すだけで、専門分野の能力は保証しません。ボード認定医師は、免許取得後も自発的に専門的な訓練と評価を受け、専門領域での高度な知識と技術を有していることを示します。ABMS会長のケビン・B・ワイス氏は「認定医は基本的な免許要件を超えて、選択した専門領域での熟練度を証明している」と述べています。

対象分野

現在、145の専門・亜専門が認定対象です。例として麻酔科、救急医学、家庭医学、形成外科、医学遺伝学、小児科などがあります。2007年の認定数上位は内科(7,309件)、小児科(2,791件)、家庭医学(2,646件)でした。

メリット

認定医は最新の医療・技術に常にアップデートされており、6〜10年ごとに再認定を受けることで生涯学習へのコミットメントが保証されます。2008年の調査では、回答者の91%が「ボード認定は医師選択の重要な要素」と回答しています。

認定の確認方法

診療所の壁に掲示された認定証や、医師のウェブサイトに掲載された情報で確認できます。また、ABMSの公式データベースで医師名を検索すれば、認定状況を直接確認できます。

留意点

ABMSによれば、米国内で75万人以上の医師が認定医です。認定医が多い州はカリフォルニア州、ニューヨーク州、テキサス州、フロリダ州、ペンシルベニア州の順です。

注意喚起

患者は医師の免許だけでなく、ボード認定の有無も必ず確認し、総合的に評価することが重要です。

ヘルスケア業界(一般) - 関連記事