ポリエチレングリコール(PEG)の特性と用途
機能
ポリエチレングリコール(PEG)は、低毒性で安全性が高いため、歯磨き粉や下剤など多くの日用品に使用される界面活性剤です。FDAはPEGを歯磨き粉や下剤に使用することを認めており、医薬品では下剤(例:ミララックス)として広く利用されています。また、様々な分子量のPEGは化粧品にも活用されています。
低分子量のPEGは粘度が高く、さまざまな製品に適した特性を示します。
特徴
PEGは縮合重合(ステップ成長重合)によって得られるポリマーで、エチレンオキシド単位が連結して形成されます。縮合重合は付加重合に比べて分岐が少なく、密度が高く(1.1〜1.2 g/cm³)安定しています。このため、PEGは高い機械的強度と幅広い用途を持ちます。
溶解性
PEGは両親媒性(両親水性)を示し、水と有機溶媒の両方に溶けます。この特性は化学的に珍しく、様々な環境での使用を可能にします。また、PEGは沸点を持たず、加熱すると分解してしまうため、人体内でも分解せずに使用できます。
形態
繰り返し単位数が約9程度の低分子PEGは分子量が190〜7000 g/molの範囲にあり、低分子量のものは透明な液体として潤滑剤や下剤に使われます。分子量が高くなると白色のワックス状固体となり、医薬品や化粧品での用途が広がります。
有害性
通常条件下では安定していますが、分解温度に近づくと一酸化炭素や二酸化炭素が発生する可能性があります。燃焼性は等級1で、加熱すると可燃性を示します(等級0は不燃、等級2は砂糖と同程度)。
