ストレッチャー使用時の注意点は?
歴史
ストレッチャーは古代、特に軍事戦闘の現場で使用されてきました。最初のタイプは木製の棒にキャンバス製のスリングを通したもので、20世紀中頃まで使用され、現在でも軍事緊急時に用いられます。現代のストレッチャーは、狭いベッドに車輪と折りたたみ式のサイドレールが付いたものが主流です。
評価(アセスメント)
病院では、ストレッチャーの正しい使用方法を全医療従事者が学びます。患者転搬時の怪我防止のため、まず医師または看護師が患者の状態を評価します。評価項目は、患者の自力での移動可否、痛む部位や負傷部位、意識レベル、ストレッチャーの安全装置の確認です。
搬送時の注意点
評価が終わったら、看護師は標準的な手順で搬送を行います。まず手指を洗浄し、感染拡大を防止します。ベッドからストレッチャーへスムーズに移すため、ベッドの高さをストレッチャーより約2.5 cm(1インチ)高く設定し、転倒や看護師の筋肉負担を減らします。ストレッチャーのブレーキを確実にかけ、ベッドとストレッチャーの向かい合う側のレールだけを取り外して転落リスクを低減します。患者が自力で乗り移れない場合は、評価時に決めた方法で看護師が補助します。
重症例の特別な注意
搬送が必要なほど重傷の場合は、さらに細かい手順を踏みます。患者に装着されたチューブは一度抜き取り、抜いた量を記録して漏れやIVラインの脱落を防止します。ベッドシートを使って患者を持ち上げ、体のずれやせん断を防ぎます。ベッドとストレッチャーの間にボードを置き、頭部保護のためにボードの上に枕を配置します。必要な看護師の人数は患者の体重と状態に応じて決め、全員が「1・2・3」とカウントしながら同時に持ち上げます。
搬送後の注意点
患者がストレッチャーに乗ったら、抜いたチューブは元の位置と量に戻し、IVポールをストレッチャーに固定します。患者のプライバシーと快適さのために毛布で覆い、ベルトで体を固定して不意の動きを防止します。取り外したレールは再度取り付け、転落防止を徹底します。ストレッチャーの頭部には看護師が1名、足元にも1名配置し、搬送中にドアを開けてはならないことを守ります。
