別の州に引っ越した後、医療保険は継続できますか?
米国では各州ごとに保険の適用範囲を定めた法律や規制があります。そのため保険会社は加入者が居住する州の法律に合わせた州別保険商品を販売しています。引っ越し先の州と出発州で保険会社やプラン、法律が異なる場合、引っ越し後に医療保険が失効することがあります。
HMO と PPO の違い
HMO(Health Maintenance Organization)に加入している場合、まず主治医を決め、専門医の受診は主治医の紹介が必要です。ネットワークが狭いため、引っ越し先の州に提携医師がいないことがあります。その場合、旧州に戻って受診するか、保険が切れる可能性があります。一方、PPO(Preferred Provider Organization)はネットワーク外の医療機関も利用できるため、州をまたいでも比較的カバーが維持しやすいです。
メディケア
シニアでメディケア(公的医療保険)に加入している場合、パートA(入院)とパートB(外来)は居住州に関係なく適用されます。ただし、メディケア・アドバンテージや処方箋プランなどの州限定プランは、引っ越し先で利用できないことがあります。引っ越し前にシニアケアマネージャーに相談し、必要に応じてプランの変更を検討しましょう。
HIPAA と COBRA
1996 年制定の連邦法 HIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act)は、雇用者が提供する医療保険の最低基準を定めています。州ごとにより手厚い基準を設定できるため、手厚い保険がある州から他州へ移ると、一部の特典が失われることがあります。退職後に COBRA(Consolidated Omnibus Budget Reconciliation Act)で保険を継続すれば、引っ越し前と同じ補償内容を保持できます。
その他の考慮点
一部の州は相互承認協定を結んでおり、他州へ移っても政府系保険(例:州民健康保険)を引き続き利用できる場合があります。ただし、協定内容は変更されることがあるため、最新情報を確認が必要です。民間保険の場合は、プランが「ポータブル」かどうかは保険会社と契約内容次第です。引っ越し前に必ず保険会社に連絡し、カバー範囲が維持できるか確認しましょう。
