低所得者と健康問題を抱える人のための保険

既往症があると保険加入は高額な保険料や補償の制限、さらには保険の加入自体が拒否されることがあります。低所得の個人や家族は、政府が提供する支援プログラムがなければ、手頃な保険を見つけるのが困難です。本記事では、低所得者や既往症を持つ人が利用できる公的保険制度と今後の制度変更について解説します。

メディケイド

連邦政府が1960年代に創設したメディケイドは、医療費が払えない米国民に質の高い医療を提供することを目的としています。現在も各州が独自に運営し、受給者の自己負担はほぼゼロ、医師診療、入院、外来診療、検査、緊急医療など幅広いサービスが受けられます。連邦と州が共同で資金を出すため、州によっては追加のサービスが提供されることもあります。

対象となる受給者層

州がメディケイドに参加する場合、連邦政府は一定の対象者に対して必ず保険を提供するよう義務付けています。全ての州で子ども、子どもの保護者、妊婦は世帯収入が基準を満たす限りカバーされます。また、医療的に必要と判断された人々(メディカル・ニーディー)にも保険が提供されます。

既往症に対する対応

2010年、医療保険改革(ACA)に基づき、各州は既往症保険プール(PCIP)を設置するか、連邦のPCIPに参加する必要があります。メディケイドの収入基準を満たさない場合でも、既往症で保険加入を拒否された人はPCIPを通じて民間保険を購入できる可能性があります。保険料は年齢や選択したプランに基づき算出され、健康状態は考慮されません。PCIPの保険はすべて、除外や待機期間なしで包括的な医療サービスを提供します。

将来の制度変更

州・連邦のPCIPは永続的な制度ではありません。2024年1月までの暫定措置として設けられており、その後はACAの基準にすべての保険会社が適合します。これにより、既往症による保険の拒否や差別的な保険料設定はなくなり、加入日からすべてのサービスが利用可能となります。

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