価値ベース保険の定義と概要

価値ベース保険の基本概念

価値ベース保険は、被保険者が受ける医療サービスの価値に応じて自己負担額を設定する仕組みです。たとえば、ジムの会員費は健康保険でカバーされる一方、過剰に使用されがちなMRI検査の費用は全額自己負担といった具合です。

根拠

この保険形態の根拠は経済的合理性にあります。従来の保険制度では、費用と医療効果が必ずしも一致せず、個々の診療選択が非効率になることがあります。価値ベース保険では、効果の低い手技の費用を高く設定することで、利用者がその手技を選択しにくくなり、全体としての医療費抑制が期待できます。

効果事例

実際の効果として、米国の大手企業Pitney Bowesは、喘息や糖尿病患者向け薬剤のコペイ額を削減した結果、合併症が減少し、約100万ドルのコスト削減を実現しました。

企業での導入状況

Pitney Bowesの成功を受け、同様の保険制度を導入する企業が増えています。Mercerが2007年に実施した調査では、従業員1万人以上の大企業の80%が、5年以内に価値ベース保険プログラムの導入を検討していることが分かりました。

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