保険に加入していないとどうなるか
医療保険
米国で医療保険に加入していない場合、膨大な医療費を全額自己負担しなければならず、経済的に大きな負担がかかります。保険がないと、必要な医療サービスを受けられない、あるいは受けられても支払いが困難になることがあります。障害者・高齢者・低所得者向けには、メディケア(Medicare)やメディケイド(Medicaid)といった公的保険制度があります。マサチューセッツ州ではすべての住民に対しMass Healthが提供されています。また、低所得者向けの低料金クリニックも各地にあります。
2010年に成立した『医療保険改革法(ACA)』は、既往症がある人でも加入できる保険プランや、無保険者・低所得者向けのコミュニティヘルスセンター設立、子ども向け保険(CHIP)の資金拡充を実施しています。ACAは、メディケア・メディケイド対象外の無保険者に対し、低価格の保険オプションを提供しています。
自動車保険
自動車保険に未加入、または保険金額が不足した状態で運転することは犯罪です。罰則は州ごとに異なりますが、たとえばニューヨーク州では無保険運転が発覚すると、免許停止(1年)と1,500ドルの罰金、免許復活のための750ドルの手数料が科せられます。保険が90日以内に失効した場合は、DMVに連絡し日数に応じた手数料を支払うことで免許停止を回避できる制度があります(30日以内は1日8ドル、30〜60日は1日10ドル、60〜90日は1日12ドル)。
住宅保険
住宅保険は、自然災害(嵐、土砂崩れ、地震など)による住宅の損壊や、住宅内の個人財産の盗難に対して補償します。保険会社は顧客ごとにプランをカスタマイズし、車がガレージやドライブウェイにある場合の補償を含めることもあります。住宅保険に未加入であっても法的罰則はありませんが、災害や盗難が起きた際の修理費用や損失は全額自己負担となります。
その他の保険種類
ペット医療保険(例:ASPCA、Pet's Best、VPI)に加入すれば、月々の保険料で動物の診療費を軽減できます。保険会社は医療費を事前に支払うのではなく、保険金として後から払い戻す形を取ります。未加入の場合、獣医師の診療費は全額自己負担となります。
企業保険は、事業者を従業員からの訴訟、財産の破損、その他のリスクから守ります。個人所有物保険は、婚約指輪やヴィンテージギターなど高価な品物が盗難や紛失に遭った際の補償です。生命保険は、被保険者が早逝した場合に遺族へ死亡給付金を支払います。これらの保険に未加入だと、事故や災害が起きた際に全額自己負担となり、経済的な支援を受けられません。
