IRSの柔軟支出口座(FSA)の概要と最新情報

柔軟支出口座(FSA)とは

柔軟支出口座(Flexible Spending Account、FSA)は、雇用主が従業員に提供する福利厚生制度のひとつです。従業員はプラン開始時に拠出額を設定し、給与から事前に税金が控除された形で毎月の給料から積み立てられます。このため、医療費や扶養者ケア費用に対して税金の節約が可能となり、予算管理がしやすくなります。FSAは米国国内歳入法(Internal Revenue Code)第125条に基づく制度で、IRSが定めたガイドラインに従って運用されます。

年間拠出上限

IRS自体がFSAへの拠出金額に上限を設けているわけではありませんが、多くの雇用主は従業員ごとに年間拠出額の上限を設定しています。これは「使い切らなければ失われる(use‑it‑or‑lose‑it)」という性質を持つFSAのリスクを軽減するための措置です。したがって、実際に拠出できる金額は勤務先のポリシーによって決まります。

扶養家族向けの上限

扶養者ケア用のFSA(Dependent Care FSA)も利用可能で、対象となるのは税務上扶養家族として認められる子どもや成人です。利用資格を得るには、年間で500ドル以上の扶養者ケア費用が必要です。IRSはこのタイプのFSAに対して最大5,000ドル(夫婦合算)の拠出上限を定めています(2011年時点)。

FSAの今後の変更点

2010年に成立した医療保険改革法(通称オバマケア)により、FSAの取り扱いにいくつかの変更が加えられました。主な変更点は、処方箋なしで購入できる一般用医薬品(OTC薬)が対象外となり、医師の処方が必要になることです。なお、糖尿病関連用品は引き続き対象となります。また、2013年からは健康保険用FSAの年間拠出上限が2,500ドルに設定されました。

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