米国退役軍人向け医療給付の概要
米国軍に現役で勤務し、名誉ある身分で退役した者は法律上「退役軍人」とみなされます。退役軍人は必要に応じて利用できる様々な医療サービスの対象です。これらの給付は現役・退役どちらの兵士にも適用されます。
総合医療
退役軍人省(VA)の給付には入院と外来の両方が含まれます。米国内に1,400以上のVA施設があり、利用者はそこへアクセスできます。また、失業や経済的困窮により自己負担金の支払いが困難な退役軍人向けに、医療費困難支援プログラム(Medical Care Hardship)などのアウトリーチ事業も実施しています。
標準給付
VA医療プログラムに登録した全退役軍人は、処方薬、予防接種、健康診断、教育・医療スクリーニングなどの標準的な軍医療給付を受けられます。精神保健サービス、薬物乱用治療、カウンセリングも含まれ、必要に応じて外科手術(再建・形成外科)もカバーされます。
特別プログラム
VAは、エージェント・オレンジ曝露や核放射線、湾岸戦争症候群など特定のリスクにさらされた退役軍人向けに特別医療給付を提供しています。また、危険地域で勤務した兵士を対象とした医療監視プログラムも実施しています。
TRICARE
元々CHAMPUS(Civilian Health and Medical Program of the Uniformed Services)と呼ばれていたTRICAREは、民間医療機関での診療を希望する現役・退役軍人とその家族向けの健康保険制度です。医療、歯科、精神保健、処方薬をカバーし、海外駐在中の軍人や家族にも適用されます。
戦闘退役軍人
戦闘任務を経験した退役軍人は、戦闘関連の傷病に対する医療サービスの自己負担金が免除されます。一定条件下では、戦闘外の病状についても自己負担金が免除されることがあります。
歯科医療
VAの医療プログラムは、条件に応じて退役軍人に歯科治療も提供します。サービスは分類別に分かれ、軍務に起因する歯の問題や職業リハビリ目的の治療、さらにはホームレス退役軍人への歯科支援プログラムがあります。
